日韓エディタソン2026で書いた3本の記事

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2026年3月23日から4月17日まで、ウィキペディア25周年を記念したエディタソン「日本・韓国友好編集月間」が、オンラインで開催されました。韓国と日本のウィキメディアンは2024年にエディタソンを開始以来、昨年は両国で開催されたウィキメディア会議に相互に参加するなど、交流を深めてきました。そしてこの春、4週間にわたる国際エディタソンが実施された次第です。私はこのエディタソンで、韓国に関係する3本の記事を執筆、加筆しましたので、それを紹介します。

ワールドカップ大橋

漢江に架かるワールドカップ大橋

日本語版ウィキペディアにエディタソンのページを準備していた時、なにか適当な写真がないかとコモンズへ探しに行きました。そして見つけたのが、このワールドカップ大橋の写真です。私にとってワールドカップといえば、2002年の日韓合同サッカーワールドカップのことで、当時の盛り上がりぶりはよく覚えています。サッカー以外のワールドカップもあるし、若い方は2002年の試合は記憶にないでしょうけれど、それにちなんだ橋が韓国にあることを知り嬉しかったです。両国の橋渡しの象徴とも思えるので、英語版ウィキペディアの記事を日本語に翻訳しました。日本の横浜市にも同名の橋があることが、記事へのコメントでわかりました。

『少年が来る』

海外のことを知るために、私はその国の文学作品を読んでみることにしています。韓国の文学は古来数多の作品が日本に伝わっていますが、今回はノーベル賞作家ハン・ガンの『少年が来る』を手に取ってみました。2014年の作品が2016年に日本語訳され、韓国作品の紹介で知られるクオンから出版されています。この作品の記事は既に日本語版ウィキペディアにありましたが、簡単なものだったので加筆してみようと思い、作品を読んでみました。

作品は1980年に韓国で起きた光州事件を題材にしているとのことですが、光州事件については何一つ知りませんでした。しかしこの作品にはそこで何が起こり、そこにいた人々はその後どうなったか、様々な視点から描かれています。また書評を丹念にひろっていくと、作家の立ち位置や現代の韓国文学の様相がだんだん見えてくるようになりました。そこで作品から得られる情報、インターネットで検索できる情報、さらに図書館で調べた情報を編集し、元の記事に加筆しました。韓国のこと、韓国の人々に、一歩近づくことができたでしょうか。

『韃靼の馬』

日本の小説の中にも、韓国のことは様々に登場しています。辻原登『韃靼の馬』は江戸時代の日本、韓国、そしてモンゴルを舞台にした作品で、2011年の出版です。その前に新聞連載されていたのを毎日楽しみに読み、そのスケールの大きさに圧倒された記憶があり、今回のエディタソンを機に記事を書いてみることにしました。単行書は手元になかったので図書館から借りてきましたが、ページを繰ると手に汗握る展開に再び感動がよみがえり、文庫版を古書店から買ってしまいました。

書評を調べるといろいろ出ているのがわかったので、一度に見られる国立国会図書館へ足を運びました。図書や雑誌は請求して閲覧し、新聞閲覧室では重たい縮刷版を何冊もひっくり返したり、マイクロフィルムも見たりして、必要な記事のコピーを持ち帰りました。パソコンも持参したのですが、『少年が来る』の作業で日が暮れたので、こちらの作業は家でじっくりやりました。ロシア文学者亀山郁夫さんや、元法政大学総長で江戸文化研究者の田中優子さんが絶賛している評をみつけて、とても嬉しかったです。そうして公開した記事が、ウィキぺディアンの投票で「新しい記事」に選ばれ、エディタソンに参加してよかったとつくづく思いました。

エディタソンの成果ページを見ると、日本からも韓国からも大勢の方が参加し、たくさんの記事が作成され、加筆されたことがわかります。ウィキペディアを通じてこうした交流が広がるのはとてもすばらしいです。

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